1. |
ヨ生
03:10
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ひゅるりらと 街の灯りが
はためくような ため息交じりの
夕暮れを背負うくたびれた人影
新しい家へ帰ろう、僕ら
からっぽな胸に 注ぎ込むような
はだかの歌を唇にひと節
何度でも 初めてかのように迎えたい
朝の窓辺に 灯りはいらない
静かにゆれる 山茶花のひと差し
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2. |
wind & fire
02:40
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浮かれそぞろの心 凪ぐように
はじかみ 火を灯せ
ただあるように 響く言の葉を
月光に浸し 歌え
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3. |
はるまつワルツ
02:04
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白い息がもくもくと 空に届いたら
手と手つないで踊ろうよ はるまつワルツ
息をひそめたら 空気がひび割れていく
さかな けもの むし はなも 春を待っている
耳をすませばきこえるよ 水や土の下
それぞれのワルツ
白い湯気がもくもくと 身体つつんだら
ぬくいお風呂で歌おうよ はるまつワルツ
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4. |
つつ
03:36
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腹が減るのを待って
ただひたすら待って
気がつけば筒になる
噛まれたストローの
ぺちゃんこの縁を
指で軽くおさえたら
やさしく押し返す
息がとおりぬけて
完璧な筒になる
ぽかんとアリゲーター
沖のエーデンクジラ
日向のヒポポタマス
ただひたすら待って
風がとおりぬけて
ああ彼らも筒になる
腹が減るのを待って
ただひたすら待って
あなたも筒になれば
中は煮えたぎって
徐々にめくれだして
なにもかも裏返る
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5. |
はどう県
03:12
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ドキドキのかたまりと
絡まってく糸と糸
こときれた街並みを
振り返らず踏み分け
ああ ここは はどう県
さらけだしたらほら 始まる
だから ああ ほんの可能性
差し込む光を 飲み干す
ときどきのふれ合いに
整ってく人と人
底知れぬ欲望を
突っ返さず抱きよせ
ああ ここは はどう県
交わし合う言葉が 気持ちいい
だけどまだ ほんの五合目
終わらない旅路を征くのさ
その先でまたたく光
怖ろしきまばゆさよ
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6. |
朝のバード
03:36
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明けの海が静かに揺れている
僕らのすべてを包むように
赤く爆ぜた花も揺れている
音もなく君の髪がなびいて
風が吹いていた
握りしめてふやけてしまった
古びた呪いの皺をのばし
別れの前に愛をくちづけて
寄せる潮騒に放り投げたら
飛び立つのさ
ひかりの中 君が笑っている
僕らのすべてを許すように
儚く香る未来の予感を
今だけはきっと離さないように
抱きしめていた
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7. |
Orca
03:18
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寄る辺もなく 漂う夜のとばりに
鼻をつまみ ざぶりと身体を預け
飲み込まれるように沈む 深いブルー、に
あなたがいて
鋭い静寂が 胸をつらぬいて
初めて聴こえる あたたかいメロディ
音もなく 街の底に佇み
牙を立てて 無邪気に肌を噛み合い
抱き合えばひとつになる それは夢で
朝は遠く
鋭い静寂が 胸をつらぬいて
初めて受けとる あたたかいメロディ
指でなぞる その形を
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東郷清丸 (Togo Kiyomaru) Tokyo, Japan
Japanese Singer-Song Writer
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